天皇賞(秋)(11月1日・東京11R・芝2000m)の特別登録が出ました。登録は17頭。フルゲートは18なので、このまま全頭が出られる計算です。
G1馬は5頭。去年このレースを3歳で勝ったマスカレードボール、今年の大阪杯と天皇賞(春)を勝ったクロワデュノール、ダービー馬ダノンデサイル、G1を3勝しているレガレイラ、それにNHKマイルCの勝ち馬シャンパンカラーです。
マスカレードボールは今年、海外を2戦してきました。4月の香港・クイーンエリザベス2世Cで2着、7月の英国・キングジョージ6世&クイーンエリザベスSで7着。そこから中13週、3か月ちょっとの休み明けで連覇に挑みます。
勝負服つきの出馬表を作りました
秋華賞・菊花賞と同じ、新聞の馬柱ふうの1枚です。勝負服、想定騎手、斤量、前走から三走前までが入っています。
天皇賞(秋)2026 登録馬の出馬表(10月26日時点)WEB版には、逃げ馬メーターと差し馬メーターの数字も載せています。
想定騎手はnetkeibaの10月26日時点のものです。並びは登録順(五十音)で、馬番は枠順が出てから入れ直します。
前哨戦をおさらい
毎日王冠(10月4日・東京芝1800m)
5番人気のセイウンハーデスが3番手から抜け出して勝ちました。2着は逃げたホウオウビスケッツで、タイム差なし。3着レディネス。1番人気のリアライズシリウスは7着でした。
札幌記念(8月16日・札幌芝2000m)
シェイクユアハートが後方から差し切り。回顧によると、レコードを18年ぶりに更新したそうです。2着サクラファレル、3着レディネス。
オールカマー(9月20日・中山芝2200m・重馬場)
1番人気のレガレイラが4着。コスモキュランダは11着でした。
チャレンジC(9月12日・阪神芝2000m)
ジョバンニがクビ差で勝って、これが重賞初勝利。
ここからは、レース後の騎手・調教師のコメントやレース回顧(TARGETに入っているもの)を、私なりに要約して添えていきます。
G1馬
マスカレードボール(父ドゥラメンテ/美浦・手塚貴久/想定ルメール)
10戦4勝。去年の天皇賞(秋)を3歳で勝ち、続くジャパンCは勝ち馬と同タイムの2着。去年の天皇賞の後、鞍上はスタートの速くない馬がいいスタートを切れて好位が取れた、と話していました。回顧では上がり32秒台の瞬発力勝負を外から制した、とあります。
今年は海外へ。4月の香港・クイーンエリザベス2世Cは2番人気で、ロマンチックウォリアーに1馬身差の2着でした。香港は比較的近い遠征です。7月の英国・キングジョージ6世&クイーンエリザベスSは9頭立ての7着。ルメール騎手はスタートがうまくいかずに後ろからになった、前半のペースも速くなかった、と振り返っています。初めてのヨーロッパ遠征の影響もあったのかもしれません。
そこから中13週。帰国初戦をどう見るかで、評価がかなり変わる馬だと思います。差し率は33.8%で、登録馬の中で一番高い数字です。
クロワデュノール(父キタサンブラック/栗東・斉藤崇史/想定C.デムーロ)
11戦7勝、G1はホープフルS、ダービー、大阪杯、天皇賞(春)の4勝。去年の秋はフランスに遠征して、プランスドランジュ賞を勝ち、凱旋門賞は14着でした。宝塚記念は重馬場でメイショウタバルを追いかけて0.1秒差の2着でした。鞍上は、4角で内の悪いところを通ってバランスを崩したと話しています。
デビューからずっと北村友騎手が乗ってきた馬ですが、今回の想定はC.デムーロ騎手。ここは枠順発表のときに確かめたいところです。
ダノンデサイル(父エピファネイア/栗東・安田翔伍/想定戸崎圭)
2024年のダービー馬で、2025年にはドバイシーマクラシックも勝っています。その後の英国・インターナショナルSは5着。国内では、ダービーのあとG1で3着が5回あります。有馬記念が2回、ジャパンC、大阪杯、宝塚記念。宝塚記念の後、鞍上はモタれる癖が良くなっていた、最後もいい脚を使ったと話していました。差し率31.2%で2番目。
レガレイラ(父スワーヴリチャード/美浦・木村哲也/想定岩田望)
牝馬で、G1はホープフルS、有馬記念、エリザベス女王杯の3勝。前走のオールカマーは1番人気で4着でしたが、鞍上は緩い馬場がきついと改めて感じた、と話しています。回顧にも、良馬場のほうが本来の走りができるようだ、とありました。今回は岩田望騎手が想定です。
シャンパンカラー(父ドゥラメンテ/美浦・田中剛/想定内田博)
2023年のNHKマイルCの勝ち馬。最近はずっと1600〜1800mを使われていて、前走の毎日王冠は13着。鞍上は流れに乗れなかったが、久々だったので次はもっと良くなりそう、と話しています。
毎日王冠組
セイウンハーデス(父シルバーステート/栗東・橋口慎介/想定幸)
毎日王冠の勝ち馬で、東京芝1800mの重賞はこれで2勝目。鞍上はもともと一度使ってからグンと調子が上がるタイプ、ここを使って本番に向かえる、と話しています。去年の天皇賞(秋)は7着でした。
ホウオウビスケッツ(父マインドユアビスケッツ/美浦・奥村武/想定岩田康)
毎日王冠は逃げてタイム差なしの2着。回顧によると、毎日王冠は3年連続の2着です。今回はメンコを外したのが効いて、ここ最近で一番いい雰囲気だったそうです。逃げ馬率は80.8%で、逃げ馬メーターの判定は「単騎濃厚」。去年の天皇賞(秋)は2番手から13着でした。
レディネス(父スワーヴリチャード/栗東・昆貢/想定横山典)
札幌記念3着(10番人気)、毎日王冠3着(7番人気)と、G2で2戦続けて好走。重賞はまだ勝っていません。調教師は、このメンバー相手にあの競馬ができたのは収穫、鞍上もまだ上積みがあると言っていた、と話しています。
リアライズシリウス(父ポエティックフレア/美浦・手塚貴久/想定津村)
3歳で、斤量は56キロ。共同通信杯を勝って、皐月賞はロブチェンの2着。ダービーは7着で、鞍上は距離かもしれない、2000m以下ならまた強い競馬ができると話していました。毎日王冠は1番人気で7着、休み明けの走りだったという話です。
エルトンバローズ(父ディープブリランテ/栗東・杉山晴紀/想定松若)
6月のしらさぎSの勝ち馬で、2024年のマイルCSは2着。毎日王冠は9着で、ペースが遅くて展開が向かなかったそうです。
札幌記念組
シェイクユアハート(父ハーツクライ/栗東・宮徹/想定古川吉)
7歳。札幌記念、金鯱賞、中日新聞杯と、ここ1年で重賞を3勝しています。ずっと古川吉騎手が乗っていて、札幌記念の後は、何年も変わらず崩れずに走ってくれて頭が下がる、秋は期待しかない、と。こういうコメント、読んでいてうれしくなります。過去走に「★本物の差し」あり。
サクラファレル(父サートゥルナーリア/美浦・堀宣行/想定佐々木)
札幌記念2着(5番人気)。回顧はパドックで一番いい雰囲気、力をつけている、という評価でした。鞍上は3〜4角で外に張ったのをもう少しうまく誘導できれば、と話しています。
ほかの5頭
ジョバンニ(父エピファネイア/栗東・杉山晴紀/想定松山)
チャレンジCで重賞初勝利。今年は金鯱賞2着、香港のクイーンエリザベス2世C5着、小倉記念2着と、惜しい競馬が続いていました。2歳のホープフルSではクロワデュノールの2着。鞍上は、位置を取りにいってもしっかり我慢できた、これが強みになる、と話しています。
コスモキュランダ(父アルアイン/美浦・加藤士津八/想定丹内)
去年の有馬記念は12番人気で2着。宝塚記念は逃げて4着でした。オールカマーは11着で、鞍上はレースに気持ちが向いていなかったと話しています。
タガノデュード(父ヤマカツエース/栗東・宮徹/想定M.デムーロ)
今年の春は大阪杯4着(13番人気)、天皇賞(春)6着、宝塚記念5着と、G1を3戦続けて掲示板前後。前走のチャレンジCは11着ですが、休み明けという感じがあったそうです。
ジュンブロッサム(父ワールドエース/栗東・友道康夫/想定杉原)
7歳。前走のオクトーバーSは8番人気で3着。チークピーシズを着けてからやる気が出てきた、と鞍上は話しています。過去走に「★本物の差し」あり。
ネブラディスク(父ドゥラメンテ/栗東・福永祐一/想定川田)
7月の博多Sの勝ち馬で、9戦4勝。鞍上いわく、テンションが異常なほど高ぶってしまうが、それでもこれだけ走れるのは素質の高さ。重賞は3歳春以来になります。過去走に「★本物の差し」あり。
展開を考える
逃げ馬メーターの判定は「単騎濃厚」。逃げ候補はホウオウビスケッツ(80.8%)の1頭だけです。
差し馬メーターの差し率はマスカレードボール(33.8%)、ダノンデサイル(31.2%)、ジュンブロッサム(28.5%)、シェイクユアハート(27.0%)が上位。東京芝2000mは、差し馬コース図鑑のコース区分だと「差しが決まりやすい」側です(中団より後ろから3着内に来た馬の割合が11.7%)。
ただ、去年の天皇賞(秋)は1000m通過が62秒0のスローで、上がりの瞬発力勝負でした。逃げ馬が1頭だけだと、今年もペースが落ち着く可能性はありそうです。そうなったときに、後ろの馬がどこまで届くのか。このあたりは枠順を見てから考えます。
※データはJRA-VAN(TARGET frontier JV)。想定騎手はnetkeibaの10月26日時点で、確定ではありません。馬券はご自身の判断でお願いします。
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